車のローンの平均返済額は?ボーナス払いの返済シミュレーションなども解説
車をローンで購入する場合、ボーナス払いを併用するか、月々均等払いで支払っていくか悩む方もいるでしょう。
それでは、世間の方は毎月いくらぐらい返済しているのでしょうか。
そこで本記事では、カーローンの平均返済額がどれぐらいなのかを紹介するほか、ボーナス払いを併用した時の支払額のシミュレーションも解説していきます。
カーリースJOBBYでは、近年ニーズが高まっているリースでの車両活用を推進します。
カーリースJOBBYメインサイト
車のローンの平均返済額
最初に、車のローンの平均返済額をカーリースの定額カルモくんの調査結果を参考に、以下の3項目から見てみましょう。
- ボーナス払い
- 頭金
- 月々の返済
平均額①:ボーナス払い
ボーナス払いの平均額は5万円未満が3割以上で1番多く、全体の約7割が15万円未満に設定しています。
ボーナス払いの場合、できるだけ早く返済をしたいがために返済額を多く設定する方もいるでしょう。しかし、昨今の景気悪化の影響でボーナスが支給されないことも考えられるため、ボーナス払いの金額は余裕をもって設定することをおすすめします。
ボーナス払いの返済額 | 全体に占める割合 |
5万円未満 | 34.2% |
10万円以上15万円未満 | 19.8% |
5万円以上10万円未満 | 15.3% |
20万円以上30万円未満 | 8.1% |
15万円以上20万円未満 | 6.3% |
その他 | 16.2% |
平均額②:頭金
頭金の平均額は、10万円未満が1番多かったとはいえ、100万円以上200万円未満が2番目に続いています。中には200万円以上を頭金に入れる人もおり、これから予想されるのは、購入に関する初期費用をなるべく抑えたい人は頭金を少額に、月々の返済額を抑えたい人は頭金を多く入れる傾向があるといえるでしょう。
頭金の金額 | 全体に占める割合 |
10万円未満 | 34.1% |
100万円以上200万円未満 | 13.8% |
30万円以上40万円未満 | 12.3% |
10万円以上20万円未満 | 11.6% |
200万円以上 | 9.4% |
その他 | 18.8% |
平均額③:月々の返済
カーローンにおける月々の返済額は20,000円が27.2%、30,000円が25.7%となっており、この2つで50%を超えています。
平均返済額が少額の傾向があることから、高級車ではなく300万円以下の大衆車を購入している人が多いようです。
月々の平均返済額 | 全体に占める割合 |
20,000円 | 27.2% |
30,000円 | 25.7% |
10,000円 | 10.2% |
50,000円 | 9.6% |
40,000円 | 9.1% |
10,000円未満 | 6.4% |
その他 | 11.7% |
月々の返済額の計算に影響する主な要素
カーローンの月々の返済額を計算する場合、以下の3つの要素が大きく影響します。
- 金利
- 返済方式
- 頭金
金利
金利とは、お金を借りるときに支払う割合のことで、金利が高いほど月々の返済額も高くなります。
金利は借り入れる金融機関や借入条件によって異なりますが、一般的には銀行系カーローンの方がディーラーや信販系ローンよりも低金利の場合が多いです。
▼例:200万円を金利3%と5%、返済期間5年で借りた場合の比較
金利 | 月々の返済額 | 利息総額 | 支払い総額 |
3% | 35,981円 | 159,869円 | 2,159,869円 |
5% | 37,689円 | 264,331円 | 2,264,331円 |
上記の表をみると、金利3%と5%では、月々の返済額は1,700円程度と少額ですが、利息総額だと約10万円、支払い総額でも約10万円の差が出ます。
このように、わずかの金利差でも支払額に大きな差が出るため、なるべく低金利のローンを組むことが重要です。
返済方式
返済方式とは、借りたお金をどのように返済するかの方法のことで、主に「元利均等返済」と「元金均等返済」の2種類があります。
- 元利均等返済:毎月の返済額が一定で、最初は利息の割合が多く、後半は元金の割合が多くなる方式。
- 元金均等返済:毎月の元金の返済額が一定で、利息は借入残高に応じて減っていく方式。
どちらの方式を選ぶかによって、月々の返済額や総返済額に差が出ます。
「元利均等返済」は、支払額が毎月均等なので、お金の管理がしやすいメリットがあります。しかし、返済期間が長く、最終的には元金均等返済よりも支払い利息が増えるのがデメリットです。
「元金均等返済」は、元金が一定になる方式で、返済期間は元利均等返済よりも短いため、支払い総額では元利均等返済よりも安くなるメリットがあります。但し、返済当初は月々の返済額が高くなるのがデメリットです。
頭金
頭金とは、借り入れる前に自分で用意するお金のことで、頭金が多いほど借入額が減ります。
頭金を多くすると、月々の返済額や利息の負担を軽減することができますが、頭金が少ないと借入額が増えたり、金利が高くなったりする可能性があります。
頭金の目安は、車購入価格の10%程度とされていますが、個人の収入や貯蓄、支出などによって適切な金額は異なります。
頭金ありの場合 | 頭金なしの場合 | |
メリット | ・毎月の支払額を安くできる ・ローン借入額を抑えられる ・高額車でも比較的審査に通りやすい |
・初期費用が抑えられる |
デメリット | ・ある程度のまとまった資金が必要 | ・ローン審査が厳しくなる ・毎月の支払額が高くなる |
頭金ありの場合は、審査に通りやすく、高級車でも購入しやすいメリットがあります。
一方、頭金がない場合は、初期費用を抑えられるものの、ローン審査に通りにくいデメリットがあります。
そのため、頭金が用意できない場合は、高級車ではなく比較的安価な車を購入するのに向いているといえるでしょう。
[サンプル]月額返済シミュレーション
ここでは、カーローンを利用して車を購入した場合の月額返済額のシミュレーションをしてみましょう。
一例として、ホンダの人気軽自動車N-BOXカスタム(FF)をボーナス払いと均等払いで購入する場合で比較しました。
ボーナス払いの場合
車両本体価格 | 1,992,100円(税込) |
頭金 | 100,000円 |
ボーナス払い | ・7月 50,000円×5回 ・12月 50,000円×5回 |
毎月の支払額 | ・初回 27,901円 ・2回目以降 26,400円×59回 |
支払い回数 | 60回(5年) |
実質年率 | 3.9% |
支払い総額 | 2,185,501円(税込) |
参照:HONDA N-BOX公式サイト
※オプションを装備するなどで価格は変化します。
均等払いの場合
車両本体価格 | 1,992,100円(税込) |
頭金 | 100,000円 |
毎月の支払額 | ・初回 38,008円 ・2回目以降 34,700円×59回 |
支払い回数 | 60回(5年) |
実質年率 | 3.9% |
支払い総額 | 2,185,308円(税込) |
参照:HONDA N-BOX公式サイト
※オプションを装備するなどで価格は変化します。
ボーナス払いと均等払いではどちらがお得?
上記の結果をみると、ボーナス払いと均等払いでは総支払額での差はほとんどありませんでした。
但し、均等払いはボーナス払いよりも月々の返済額は8千円ほど高くなるため、家計の状況で判断する必要があります。
また、オプションを付けるなどで価格も変わることも理解しておきましょう。
ボーナス払いのメリットとデメリット
ここでは、ボーナス払いのメリットとデメリットを解説します。
メリットとデメリット両方を理解した上で、利用するかどうかを判断しましょう。
ボーナス払いのメリット
- 月々の返済額が抑えられる:年2回、まとまった費用を支払うことで、毎月の返済額が安くなる
- 返済プランを短期間にできる:元金が減れば金利も減るため、短期間の返済は最終的に節約につながる
ボーナス払いは均等払いよりも返済額を抑えられ、短期間で支払いが終了するのが最大のメリットといえるでしょう。
また、頭金を多く入れれば、より月々の返済額を抑えられます。
ボーナス払いのデメリット
- ボーナスが無くなっても継続して支払う必要がある
- 基本的にボーナス払いの変更ができない
ボーナス払いは月々の支払い額が抑えられる反面、ボーナスが無くなった時に支払いができなくなる可能性があるのがデメリットといえます。
ボーナスは必ず支給されるという保証はありません。基本的にボーナス払いの変更はできないため、万が一に備えてボーナス以外の資金を蓄えておく必要があります。
車のローンのボーナス払いを利用する際の注意点
カーローンのボーナス払いは、返済期間を短縮できるのがメリットですが、利用する際は以下の点に注意する必要があります。
- ゆとりをもった返済計画:ボーナスが無くなった時のことを考慮し、事前に返済計画を立てておく
- 安価な車に買い替えることも検討する:ボーナス払いが厳しくなると感じたら、ミニバンやSUV車などの高級車から安価な軽自動車へ乗り換えるなどの対応
- 新車ではなく中古車にする:同じボーナス払いでも新車より中古車の方が支払額を抑えられる
ボーナス払いで怖いのは、ボーナスが無くなってしまうことです。そのため、支払いが苦しくならないように貯金をしておくことや、別の車に買い替えることも検討しましょう。
まとめ
今回はカーローンの返済額やボーナス払いについて、解説しました。
月々の返済額は無理のない範囲で設定することが重要です。また、ボーナス払いはしっかり計画をした上で利用しましょう。
最近は購入ではなく、カーリースを利用する人も増えています。カーリースなら毎月定額で新車に乗れるため、購入よりもお得になる可能性が高いでしょう。
特に購入にこだわらないなら、気軽に利用できるカーリースも検討しましょう。